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NHK大河ドラマ 「武蔵 MUSASHI」 オリジナルサウンドトラック盤

NHK大河ドラマ 「武蔵 MUSASHI」 オリジナルサウンドトラック盤 人気ランキング : 14805位
定価 : ¥ 3,045
販売元 : ビクターエンタテインメント
発売日 : 2003-02-05
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 2,893
アメリカンサウンド健在!

NHKのドラマなのにN響が音楽を担当しないとは何事だ!と最初は思ったのですが、ソロ・トランペットはきちんと日本人による演奏であり、映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネとのマッチングは成功していると思う。
そんな中で耳にとまったのが、ソロ・トランペットを演奏する関山氏が、近年好む人の割合が減ったかな、と思える、いわゆるダークな「アメリカン・サウンド」で武蔵のイメージを作り上げているという点。バックのオケのトランペット・セクションの音とも違っていて、その効果は倍増!
いつもトランペットソロだけ聞いて、テレビを消すのが習慣でした。以前の大河ドラマ「独眼竜政宗(漢字?)」のソロを彷彿とさせるものがありましたね。ちなみに以前朝ドラのオープニングを同じくトランペットソロで飾ったロシアのセルゲイ・ナカリャコフとは対照的なサウンドですね。

風景の出現

このアルバムが、万人向けとは思えない。
ただ、個人的に言わせて貰えば、6曲目において、既に失われたこの国の初秋の田園風景の純粋経験を味わうことが出来た。霞んだ晴天、風も無く音も無い、ほのかに焚き火の香の匂う空気。もはや日本人には描く事のできない日本的要素の粋を観る事が出来る。
また12曲目の低奏打楽器をベースとしたサウンドには、官能が見え隠れし、無条件で快感を覚えた。戦乱や闘争の本質に官能があることを、モリコーネ氏は見抜いているのだろうか?
余程、音に気を遣わねば実感するのが難しいのが、惜しまれる。

ありきたりの映画音楽??

このCDは武蔵の音源が入ってますが、曲数も少なく、曲もいわゆる
西洋の映画音楽どまりの感が否めません。個々に良い曲はあるのですが、一度聞いたらもう聞かなくても不満はない、といった曲も多いです。この値段でこの曲数だと釣り合いが良くないと思います。
あと、主題からの展開に乏しい曲や最初から最後まで同じ様な感じで終わってしまう曲もあります。ただ、オープニングの曲は改めて(ドラマではN響ですが)ローマ交響楽団が演奏しています。雰囲気の違いを楽しむには良いでしょう。他の曲もローマ交響楽団によるものです。

エンニオ・モリコーネからの贈り物、そして謎かけ

 ご存知「海の上のピアニスト」「ニューシネマパラダイス」「アンタッチャブル」…の作曲者エンニオ・モリコーネによる今年度大河ドラマ「武蔵 MUSAShI」のサントラ盤。
挿入曲という性格上「武蔵」の視聴者の方が映像とのつながりを意識しやすいことは否めないが、ドラマと切り離してみても、このサントラはモリコーネの個性を十二分に味わうことができる。彼は涙腺のツボのようなものを実に良く心得ていて、美しい曲にしか起こらない、浄化作用のようなものがやはり本作品にもいくつか(04「ほのかな想い」他)見られる。
他にもワーグナーを彷彿とさせる01「メインテーマ」、ブルックナーやマーラーの匂いを感じることのできる、05「希望」、06「哀愁のテーマ」、08「決闘」、09「ミステリアス」…もあれば、いかにも彼らしい、何かが起きるなとわくわくさせる、12「戦乱」、13「予感」等々。もしかしたら彼の過去の作品群の中でも「武蔵」はかなり壮大なものに仕上がっているのではないだろうか。
「武蔵」を見る人も見ない人も、TVでは聞き逃しがちなシンフォニーの広がり、美しさをこのサントラを聞くことで是非発見していただきたいと思う。
またモリコーネは、本作品の作曲にあたって、どこかに「東洋的モチーフを忍ばせた」という。私自身は未だ見つけ出せないでいるが、腕に覚えのある方は探してみてはいかがだろうか。

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