NHKにようこそ!
創作としてはひどい |
一歩間違えば人が人を差別し嘲る事を助長してしまう作品と思った。
寂しい思いをしたくないとか言ってる主人公自身が人を偏見の目で見ていて救えない。
人生がうまくいかないのなんて皆分かっているし何を今さらという感じ。
この頃世の中が冷たく陰湿な事を何かしら批判するのが創作のあるべき姿だったんじゃないだろうか
とりあえずこの作者には高村薫や東野圭吾の作品とかにある心を裂くような切なさは
視点を変えないと一生出せないと感じた。
ささやかな生きる支えみたいなもの |
空回りして暴走する思考。気にすればするほど気になる視線。高まる緊張。陰謀に巻き込まれているのだとでも信じなければやっていけないほどの息苦しさ。
軽い気分で読み始めたが、コミカルにデフォルメされているとはいえ、案外にひきこもりの心理状態を的確に表現している。
あまりにリアルすぎて笑うに笑えない。イタさをここまでイタイタしく表現できるのはすごい。
付け加えて、主人公があまりにも女心にうとくって、その空回り具合の描写も容赦がない。
他者から見たらばかばかしいのに、本人にとっては死ぬほどつらく、恥ずかしく、寂しい。
ネタが平気かどうか好き嫌いはわかれるだろうけれども、笑うしかないことを開き直って笑った者の勝ちって感じ。
面白くもなければ、感動もありませんでした。 |
厳しく書きますが、非常に内容の薄い作品のように思えます。
主人公よりも深い傷を持った(実は持っていた)人物(しかも可愛い女の子らしい)を出してそれを助ける(結果になった)、さらにそれが社会復帰に繋がったみたいな流れは、あからさまに話を綺麗に終わらせようと狙っていたようにしか思えません。
ひきこもりをテーマにしてるのに、これでは意味が無いように感じます。
こんな感想を持って作者のあとがき×2を読んだ時には怒りすら感じてしまいました。
よって個人的には全くお勧めできません。
最後に、好きな方ごめんなさい。
小説…なのか? |
小説と言うより、ひきこもり男の日記みたい…
すんなり軽く読めました。
ドラッグの事こんなに詳しく書いてていいのかな。何も知らない読者にいらない知識を与えるような…
岬ちゃんがかーわーいーいーvです!
作者の感情を見事に昇華した作品 |
閉塞感溢れるテーマのなかで、これほどスピード感のあるアクション小説を執筆できる作者の文学的才能は偉大です。変に飾らない文体には、主人公のどこまでも不完全なやり場のない心理が如実に表れています。ひきこもりの実態を叙事的に表したものとは、到底言えないでしょうが、事実をうまい具合に曲げて、芸術的にする取り組みは、逆に素晴らしいことではないでしょうか。(事実、文豪には『嘘吐き』が多いといわれます)現代においてこれほど魂の籠もった作家は、貴重でしょう。
まさに『21世紀の太宰治』というに相応しいかもしれません。