NHKにようこそ! (1)
ひきこもり向けチョイエロ漫画 |
今や社会問題となっているひきこもりについてのマンガだけれど、いまいち掘り下げ方が甘いと思われる。
そもそもリアリティに欠けている。まずキャラクターがみんな美形すぎる。主人公とその隣人がひきこもりなのになかなかハンサムだ。それに対人恐怖症のように描かれているが、所々の大げさな表現以外はいたってふつうの青年だ。たぶんこんな人たちはひきこもらない…。また、主人公の使う薬物も“そういうマンガですから”とばかりに、必要ないところへとって付けたような感じがする。
ヒロインは可愛く描かれているので、ちょっとした美少女趣味のチョイエロマンガ(テーマ:ひきこもり)的に読む分には事たりるのだろうが、もう少し現実味を求める人には物足りないだろう。
ビックリしました |
主人公はひきこもりという他にはない、青春ひきこもりドラマが展開されていきます。原作は小説からで、マンガとなり絵で表現された「NHKにようこそ」原作を遥かに超えた作品となっています。
物語の見所は、主人公の堕落していくさまが見られます。ただ堕落していくのではなく、なぜひきこもりとなったのか? 悲痛な心境が描かれていきます
キャラクターは絵で表現されることによって個性的なキャラだということがはっきり分かります。
また注意したいところは、原作を読んでいる方は分かりますがとても過激な場面があるのでそこは注意したほうがよいでしょう。
有害図書?精神的に。 |
まず、最初に読んだときの印象は「落ち込んだ」の一言です。
色々な人が書いているけど主人公は「ひきこもり」じゃないし。。。
ドラッグ?的な要素で出てくる精神薬は笑えない。
そこに出てくる先輩も「病気のふりしたら薬もらえた」と笑う。
なんか、「癌のふりしてモルヒネもらった」見たいなノリで。
不眠やパニック、自律神経などでまじめに医者にかかってる
人がみると落ち込みます。睡眠薬も脱法ドラッグも同じ扱い。
ロリコン描写も嫌悪すら覚えるし、自殺サークルや薬物摂取
による入院・・・
全体的にグダグダだからギャグも笑えない。
「ひきこもり」ならその手の面白い本は沢山あるし
「ドラッグ、向精神薬」ならその手の本を読めばいい。
「鬱」的なものは中島らもさんでも読めばいい。
すごく、自分には有害で不愉快&かなしくなった本でした。
軽いノリで読むと…。 |
ただオタク漫画かと思ったら、なにか色々社会の問題を取り上げてる感じ。
全体はハイテンションなノリで笑えるのだけど、取り上げてる内容は重いなぁ?と感じてしまいます。
読み終わって共感する部分も少なからずあるけど、達成感より脱力感が多く感じます。笑らいたいだけならこれはちょっと違う感じの漫画。
「ネガティブ」のテーマを別ベクトルで |
最初、原作を読んだとき、
「作者の洞察力はスゴイなあ、よくできてるなあ」
なんて思ってたら、作者自身がひきこもりだった。
滝本さんの作品は「ネガティブ」、「NHK」ともに、青春の焦燥がテーマのようです。全体的に面白いです。
漫画版NHKは、原作と比べてあっさりめな展開かなあ、と。
主人公がひきこもりっぽくない感じもしないではないですが、引きこもりの心理の根本と、引きこもりの悪循環はうっとうしくない程度に描かれていると思います。
極度のひきこもりをリアルに描きすぎても結局のところ自殺という形でしかオチがつかないような気もしますし。
「ネガティブ」と比べると、突き抜け方が足りない、ような気もしないではないですが、それでも面白いです。