NHKにようこそ!(3)
どう足掻いても立ち上がれない奈落。 |
内容に関しては、またも言いません。
やはり漫画なのでしょうか、遠くにあると思っているものが、実は近くにあったりするんですね。求めているものは近くにある、そう思います。
ただそれを阻むのは結局、世間の壁なのでしょうか。
自虐的描写をどう活かすか |
この自虐ネタ満載のネガティヴ系漫画は、軽いノリで読めば面白いんだけど、
相変わらず引きこもりに見えない活動的な主人公。
この自虐的描写は単にそれだけの羅列になってしまうと、
笑いは取れてもそれだけ(中身無し)で終わりやすい。
ウケ狙いの自虐ネタに頼り過ぎる漫画って良くあるし、
突っ込みたいのはそこなんだよね。
単なるギャグ漫画で終わるか、中身も評価される漫画になるか、
その境界線がそこにあると思う。
げんしけんは、自虐ネタに頼らず描いてるので、
そこが大きな違い。
作者の狙いが、ネガティブなブラックな笑いの追求にあるのならこれでいいとは思うけど。
それだけなら、わざわざ「引きこもり」をテーマにする必要ないし。
話の内容に共感者もいるかもしれないが、これが全てでは無く、
読み手が間違った認識で捉えると「引きこもり」を世間に勘違いされそうな内容。
う〜ん、あまり笑えなくなってきた(面白いけど) |
なんかダメ人間(岬)が自分よりもダメ人間(佐藤)を見て優越感に浸ってるところとか現実に良くある話っぽいな。
げんしけんとは違って笑えるというより重くて現実的な話が多いと思った。
うーん・・・ゴキブリは・・ |
主人公佐藤君とヒロインの岬ちゃんの
脱ヒッキー漫画。
引きこもり佐藤君の明日に希望はあるのか…
1.2巻と同じくほどよいネガティブな漫画で楽しめましたが、
2Pゴキブリで埋め尽くされている箇所は本当に強烈でした。
平気な方は大丈夫かもしれませんが、嫌いな方には
お勧めできませんよ〜;(滝本先生御免なさい…
でも、内容は前記通り面白かったですよ。
ネットゲームのお話が個人的には好きです。
今回は少し山崎君の出番が少なかったですね〜
世間ではとりあげられない題材 |
今回は大きく分けて「ネットゲーム」と「マルチ商法」の話題。
ネットのゲームにはまって現実世界より仮想現実の方が魅力的で寝ている時間以外はほとんどディスプレイの前に座る生活の佐藤君。
ネット中毒の佐藤君を救おうと岬ちゃんは「このままだったら佐藤君もうすぐ実家に帰って両親に養われながら50歳まで生きるのよ!ニートここに極まれりよ!恥を知りなさい!!皆に謝りなさい!!」と30年後の佐藤君を再現してみせる。
「・・・しょうがないよね それが現実だもの・・・それにご両親だっていずれ亡くなるんです!50歳の無職のひきこもりの佐藤君は寒風の中に放り出されるんですよ!!・・・そして最後には・・・橋の下で毛布に包まりながら・・・」
これを完全洗脳マニュアルの落ちで済ませられるかな? どうして現実を直視しない?と後に叫んだのは佐藤君本人なんだけど。
後半は佐藤君のお父さんが会社を辞めてしまい、仕送りがピンチになる話から。実際にひきこもっていられなくなる。お金を稼げない彼はマルチ商法にひっかかり、岬ちゃんも。残ったのは借金。
最後に岬ちゃんは一からやり直そうといってくれますが、何度も書きますが、現実社会には岬ちゃんいませんから。